今回は滋賀県へ「南信州いいむす21」の取り組みについて『報告者』として出向いた話です。え?講師様じゃないの?いやいや自分の中では「講師様」なんです。

 さてその日に備えETCを車に付けちゃいました。まだこの当時はETCの先駆けで、ETCレーンはがら空き状態の頃でしたよ。そして当日の朝。携帯が鳴った。「すいません、風邪をひいて40度位熱があり、今日行けなくなりました。」これは私の運転手として頼んだ当会の若手でした。「何!それは大変だ。しっかり休んどれよ。」気の良い私は彼の体をいたわり、一人での行動を決意した。そしてこの時がETC初体験の時でもあった。

 行きはまあ、地元だけにETCレーンが分かり恐る恐るその前に来た。20キロ厳守で。「おっ、開いた」と一人感激しながら高速へ。しかし問題は高速を降りる時。パッと見、ETCレーンが分からん。「まあ先にあるんだろう」と勝手に思い料金所の係員の制止も振り切り逃走?「あれ?市内に出ちゃった」多分あの時係員がナンバーをチェックしたんだなあ。と思い、インターへ逆戻り。そして理由を話し、何とか事なきをえた。その時はETC恐怖症になりそうだった。

 気を取り直し、市の環境保全課のK氏へTELする。「これから飯にするから一緒にどうかな?」との事。腹が減っては戦ができぬ。「分かりました。すぐ行きます。」とその集団と合流。そこに居合わせたのが市といいむすの関係者全6名。「さて飲むか。」という言葉に耳を疑いながらもアルコールという潤滑油を入れ、いざ本番。

 第1弾は市のK氏。約1時間市の取り組む環境活動について話した後、第2弾は「いいむす21」の取り組み発表で信南さんの駒ヶ根SAの取り組む事例発表、そしてその後、おおとりが私であった。この事例発表は信南さんとGARDEN4Sで、割り当てられた時間は90分。つまり1つの事例発表が45分となっていた。市のK氏は、流石にそこらじゅうで演説してまわっているだけあって『うまい』。それに先発ということで昼に入れた潤滑油もうまく機能している。そしていよいよ事例発表。中継ぎは信南さん。ん~。しっかり資料を用意している。プロジェクターまで持参して。しかし話が堅い。次に控えた私も、昼の潤滑油のせいか眠くなる。そうこうする内に10分オーバー。「それでは続いてGARDEN4Sさん、お願いします。」ふと我に返る。私が用意した資料は1枚だけ。信南さんに比べれば寂しい限りだ。そして持ち時間も35分となり、さあどうしよう。と思いながらもしゃべり始めた。中継ぎで真面目な話をしていたせいか、会場にいた参加者の3分の1は寝ていた状態からだった。しかあし、その眠りも一気に覚めさせましたよ。私の話で。たかだか資料1枚とペットボトルからのペレットのサンプルだけで。まあ内容は大体今迄書いてきたような事です。終わってみれば大喝采。時間も参加者の為、きっちりと35分に仕上げました。最後に関係者の方から「いやあ、あんなにしゃべれるとは思っていませんでした。(勝手に思うなよな、失礼だぞ)非常に素晴らしい発表でした。」と感謝され、飯田市といいむすの株を上げる事に少しは貢献できたかな?と感じつつ、一人ETCの恐怖を感じながら、帰路へつきました。

 帰って3日くらいたった後の地方紙で、何故か私の雄姿が大々的に写真となり載っていたのにはビックリでしたが、ある意味自信を付けさせていただいた出来事でした。しかし日帰りは辛いなあ~。どうせなら京都で泊まりたかったなあ。他の人達は京都で遊んで帰るって言ってたのに、なんて真面目な私でしょう。(賞賛!!)
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